はり師、きゅう師の国家試験があったようです。
この資格が無いと、患者さんに対して鍼や灸を行うことが出来ません。
国家資格はペーパー試験ですので、いわゆる「腕」には直結していません。
どういった師匠に付けるか、というのがこの資格の価値を半分以上決めると思います。
ある人の人間性は、今までの出逢った人、出来事、経験などが凝縮され、
蓄積されたものだと考える。
そういった意味で、自分自身の生きる姿勢を始め、周囲の方々のある意味での責任も
存在するような気がする。
他人のことは自分には関係ないように思ってしまいがちだが、自分自身の存在が他者に対しても
無関係ではないことを認識しておきたい。
鍼治療というのは色々な方法がある。
今までいわゆるハリを経験された方の中には、百本深く刺すとか、痛みが強い、一本だけ
しか刺さないとか、お灸でとても熱かったとか、気持ちよかったなどと出逢った方法の形態に
よって様々な感想をお持ちである。
ただ、それらはあくまでも、今までの経験によるものである。
今までこうだったから、これから起こるハリもその延長上にある、と思われることが多い。
しかし、以前に受けた身体とは確実に違っているし、主訴も変わっていることがある。
上手な先生に出逢えれば、鍼と灸の経験が全く違ったものとなり、
魅力が増大するものと思う。
忙しさにかまけて、ついつい自分自身を忘れてしまいそうになる。
また、自分より優れているものに対する劣等感も頭をもたげる。
誰しも、唯一無二の存在で、上も下も無い。
自分の存在価値をどんどん認めていきたい。
鍼灸院、どこに行ったらいいのか分からない。
という声は多い。
鍼灸院ははっきり言って、千差万別である。
ピンからキリまで存在する。
一番簡単な判断基準は、鍼と灸のメニューしかない所がいいと個人的に思う。
効果が無いと誰も来てくれないからだ。
また、口コミも参考になるかもしれない。
ただし、先生が優しい、鍼の説明が丁寧、部屋が奇麗だとかそういった内容は
口コミとは言えない。そんなことを受けて側は求めているのではなく、実際に身体が、
症状がどう変化したかという効果を求めているはずだからだ。
症状の具体的な変化が記されていないものも多く存在するので、本当なのかと思う。
どこへ行っても外れが無いように、我々の研鑽と姿勢が問われている。
ライブハウスで音楽を聴いた。
生の演奏、表現は立体感が違う。
また、音楽などのあらゆる表現の良し悪しとは所謂テクニックではない、
魂の表出とでも言うべきか。
そんな鍼灸をやっていきたい。
先日、どこで刺さったのか分かりませんでしたが、何となく手のひらが腫れていると
思い、よくよく見てみるとトゲが刺さっていました。
比較的浅い位置にトゲがあったので、皮膚を切って排出しようとしましたが、
トゲ自体は奥の方まで刺さっており、抜けそうにありません。
そこで、試しにお灸を行いました。
次の日、腫れが引き、トゲも随分と手前に出てきて無事に取れました。
ますますお灸のファンになった私がいました^^
来られている方のご紹介で世田谷文学館で開催中の浦沢直樹展へ行ってきました。
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
みなさんもよくご存知かと思いますが、とても有名な漫画家さんです。
小さい頃、YWARA!をテレビで観ていた記憶があります。
20世紀少年なども有名だと思います。
実際に会場に足を運ぶと、金曜日の午前中にも関わらず、大勢の方々で賑わっていました。
様々なコーナーがあり、写真を撮影OKな場所も何箇所かありました。
また浦沢直樹さんの今までの生い立ちの紹介など見所満載といった感じでした。
個人的に一番印象的だったのは、浦沢直樹さんの仕事が世の中にもたらす影響です。
頭で考え、手で表現したものが、多くの人の支えとなっている。
私も自分の腕一本、身体一つの表現者として、大いに刺激を受けました。
是非とも足を運んでいただきたく思います^^
TV番組の制作会社からの電話。
鍼灸専門でやられている鍼灸院が少ない中で、他所とは違った技術力やこだわりを
是非とも撮影させていただきたい、とのこと。
書かれている口コミもしっかりしているという評価をいただきました。
一瞬、取材か何かかと勘違いしてしまいましたが、結局はこちらが撮った映像を買う話。
初期費用が通常は掛かるものなのだそうですが、一切無料。
仕事も色々でございます。
身体は様々な記憶を残している。
その昔、鍼や灸で何らかの症状が良くなったという経験をお持ちの方は、
当処に来られる方の中にも多くいらっしゃる。
今回の症状であらゆる方法を試してみたが症状が変化しない、
そういった時こそ身体の記憶がよみがえる。
「もしかしたら、この症状でも鍼や灸の効果があるかもしれない」
先輩方の鍼や灸の功績のお蔭なのです。
意志の強さを固持しようとしていた自分。
意志が強いことは、いいことだと思っていたが、最近は変化してきた。
融通のほうが大切だと思っている。
今の自分の感覚で、その時々に必要な振る舞いが出来ればと思っている。
あるサービスが人気が高い、ある物が売れている、という事実。
その売れたという事実とそのものの質、というのはあまり関係がないと思う。
行列が出来る、予約が取れない何々というのは、素直にすごいと思うが、
同業者から見てどうなのか、職人の目から見ての評価は・・・。
私は私の質を突き詰めていきたい。
鍼灸の効果、というものは自覚的症状の変化に尽きると思う。
受けた方が自覚的に身体の変化に気が付ける段階まで変えられたことを指す。
個人的にはそれを効果だと考えている。
また、鍼灸では毎回身体が、あるべき状態に近づいていかねばならないと思う。
個人差はあるものの、前進しなければ鍼灸ではないと考える。
鍼灸、そして身体は一筋縄ではいかないものである。
肩こりや背中の痛み、疲れのお悩みは多いと思います。
特にデスクワークでパソコンとにらめっこ、という方は慢性疲労の蓄積がありそうです。
そういった方にお勧めなのが水泳。
スポーツジムのプールで平泳ぎや背泳ぎをしてみてください。
頑張って行う必要はありません。
患者さんの中にも水泳と当処の鍼灸で症状が軽減したという方が何名かおられます。