不妊症という言葉をよく目にし、耳にする。
生殖系統の問題を掘り下げる場合が多いようだが、私の感覚では、
身体全体のバランスがそういった状況を引き起こしていると感じる。
冷えやのぼせ、肩、頚、腰の症状をお持ちの方が多いようだ。
大抵、その症状が緩和されれば、身体全体的に本来の働きがよみがえる。
男性、女性共に身体を変えれば、おのずとよい結果に繋がると思う。
生来、クーラーとか、ヒートテックとか、極端にヒトの体温機能の
調整に働きかける作用を持つものが苦手だ。
それはある部分で、自分が自分らしく生きたい。
何かに作用されず、自分の生を貫きたい、という願望の延長のような気もする。
子供を見ていると、本当に自分たち大人が、いかに社会に順応しようと生きているか
見せつけられるような気がする。意識、無意識に関係なく、多かれ少なかれ、ヒトから
よく思われたいと願ってしまうものだ。子供は正直で純粋で、自然だ。
暑い、あついと言いながら、汗をかいていると、自分自身の生をつよく感じられるのは、
私だけだろうか。
物事には適量がある。
また、あるタイミングで必要とされる所作の方向性は、ある程度決まっている。
それを外すと、間が悪いとか、空気が読めないなどという。
色々と欲張って、過多に陥ってしまっている自分。
情報、モノ、ヒト、興味、食べ物、飲み物、クーラーなど。
鍼灸も、欲張ってはいけない。
来られた方に、一分でもよくなってもらいたいという欲が、過多を生んでしまう。
アレやコレやとやっていくと、趣旨から離れていく場合がある。
引き算が肝要。
無駄なものを省いた、その一点にこそ、身体を動かす可能性が潜んでいる。