お灸の話、その九(お灸の使い方、局所の症状)

お灸 ツボ 自分
お灸 ツボ 自分

お灸の使い方は二つ。

一つは、身体の部分的な症状に対してのお灸。
例えば、肩や首のこり、腰や膝の痛みなどの不調部位に対するもの。

もう一つは身体全体のバランスを整える、日々の養生を目的としたもの。
日常生活の質を高めましょう、というものだ。これは、青竹踏みや乾布摩擦のような自然治癒力を活発にする使い方である。

今日は一つ目の不調部位に対してのお灸の話。

首や肩の症状で、凝っている、疲れている部分がいつも同じ場所で、最も気になる点が分かっているときは直接その場所にお灸を張ってみよう。

熱量は自分の心地佳さが基準である。
ただし、凝りや疲れのある場所は、熱を感じにくくなっていることがある。疲れや痛みが特定の部位に生じている関係で、神経の働きが一時的に鈍くなっているのである。
そういった場所にお灸をする時は、以前も書いたように、同じ場所に二回お灸を行ってもよいのだが、一回目のお灸が終わった後に自分で触れてみて、剥がした後、皮膚自体に温かさが残っていないか確認してみよう。
皮膚には温かさが残っているものの、お灸の最中、自分の感覚として温かさが感じられない場合は、一回で終わるのがいいと思う。

腰や膝の痛みに対してはピンポイントで行うよりも、面としてのお灸をおすすめする。
面としてというのは、大体の片手大きさでこの辺り、といった範囲を指す。

その片手大の範囲にお灸が出来そうな場所(ツボ)を三点探す。ツボの探し方は以前の記事同様である。最も痛みの強い場所を三点で囲むようにしてお灸を貼る。
この場合は、ある程度お灸の温かさを感じやすいと思うので一度のお灸で事足りそうである。

お灸の話を書いてはいるものの、身体はとても奥が深いもので、個体差が大きい。データ上は、同じ年齢、性別、職業、体型等が同じでもそれぞれ全く違った身体を持っている。そもそも何かの基準に則り、分別することすら難しい。お灸をしながらも、自分の身体と向き合い、心地佳いお灸との付き合い方を見つけていただきたい。

次回は日常生活の質を高める、養生のお灸をご紹介する。


お灸教室のご案内(自宅で出来るお灸のポイントをやさしくお教えします)

2/22(土)17:00~女性限定

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2/26(水)19:30~

 

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世田谷区 自由が丘の鍼灸
佳還処はり灸
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